インスリン外来

インスリン外来

当院のインスリン治療は、患者様一人ひとりに適した治療を提供することを目指しています。
以下のポイントを重視して、患者様の生活の質を向上させるサポートを行っています。

【画像】インスリン

インスリン治療のポイント

  1. 患者様一人ひとりに合わせた薬物治療との併用
    当院では、インスリン治療を他の内服薬とうまく組み合わせ、患者様の病状や生活スタイルに適した治療プランを提案します。
    内服薬を効果的に調整することで、インスリンの使用量を最小限に抑えることが可能です。
    これにより、治療の負担を軽減し、生活の質を向上させることができます。
  2. インスリン注射の回数を減らしてコストダウン
    インスリン治療におけるコストや注射回数の負担も、患者様にとって大きな課題です。
    当院では、インスリン注射の回数を減らし、患者様の心理的、経済的負担を軽減するための治療計画を立てます。
    これにより、より少ない回数で効果的な血糖管理を実現し、治療コストを抑えることができます。
  3. 低血糖のリスクを軽減
    インスリン治療に伴う低血糖のリスクを最小限に抑えることは、患者様の安全にとって非常に重要です。
    当院では、低血糖を予防するために、患者様の血糖値の変動に合わせたきめ細かな治療計画を提供します。
    また、必要に応じてインスリンの調整や生活習慣の改善をサポートし、安心して治療を続けていただけるよう努めています。
  4. 新しいデバイス「リブレ」の導入
    当院では、血糖値の管理をさらにスムーズに行うために、フリースタイルリブレ(FreeStyle Libre)などの新しい血糖モニタリングデバイスも導入しています。
    リブレを使用することで、日常生活の中での血糖値の変動をリアルタイムで把握できるため、インスリン治療の調整がしやすくなり、低血糖のリスクも減少します。そのため、より快適に血糖値管理を行うことが可能です。
    リブレの結果を基に、糖尿病専門医が生活のアドバイスをさせていただきます。

当院のインスリン外来では、患者様の生活に寄り添った治療を提供し、安心して治療を続けられるようサポートしています。

インスリン注射とは?

インスリン注射は、体内で十分なインスリンを作ることができない、または作られたインスリンがうまく働かない糖尿病の患者様が、血糖値をコントロールするために外部からインスリンを補充する治療法です。

インスリンは、膵臓で作られるホルモンで、血液中のブドウ糖を体の細胞に取り込んでエネルギーとして使うために必要です。糖尿病では、このインスリンの作用がうまく働かないため、血糖値が高くなります。
インスリン注射は、こうした血糖値のコントロールを助けます。

インスリンの種類

インスリンにはいくつかの種類があり、それぞれ働き方(作用の速さや持続時間)が異なります。
患者様の状態や生活スタイルに合わせて、適切なインスリンを組み合わせて使用します。

1. 超速効型インスリン

  • 特徴
    食事の直前に注射し、食後の急な血糖値の上昇を抑えるために使われます。
    注射後、10〜20分ほどで効果が現れ、2〜4時間持続します。
  • 使用方法
    食事前に注射するため、食後の血糖値の急上昇をコントロールできます。

2. 持効型インスリン

  • 特徴
    注射後、数時間でゆっくりと効果が現れ、24時間以上持続することがあります。
    1日を通じて安定したインスリン効果を提供し、基礎的な血糖値をコントロールします。
  • 使用方法
    1日1回注射することが多く、食事とは関係なく一定の時間に注射します。

3. 混合型インスリン

  • 特徴
    超速効型または速効型インスリン製剤と中間型または持効型インスリン製剤を、色々な割合で混ぜてある製剤です。
    治療強化が必要であっても、注射回数をなるべく抑えたい方などに適しています。基礎インスリンと追加インスリンの両方を補充することができます。

まとめ

インスリン注射は、正しく使用すれば、血糖値をコントロールし、糖尿病の合併症を防ぐために非常に効果的です。
インスリン注射を始める際は、医師や看護師から十分な指導を受け、注射の技術や管理方法をしっかりと身につけることが大切です。
また、インスリン治療は長期的な管理が必要なため、定期的にクリニックを受診し、治療の見直しを行うことも重要です。